創作同人とは


「創作同人」はオリジナル作品のるつぼ

漫画などに少しでも詳しい方なら「同人誌」という言葉を聞いたことがあるでしょう。

 

「同人誌」は街中の書店に並ぶ出版社の本とは違い、個人が発行する冊子です。東京に年2回行われている世界最大の漫画イベント「コミックマーケット」はこの「同人誌」の販売が中核の催しです。

 

「同人誌」の多くは、出版社が出している雑誌に連載の漫画やテレビで放映のアニメなど、既存の作品をもとに描かれたパロディ本です。しかし、それと並列で、完全にオリジナルの作品を発行する「創作同人」というジャンルがあります。「創作同人」では、アマチュア作家が思い思いの作品を発表したり、プロ作家が実験作品、雑誌連載に至らなかった作品、または未完作品の続編などを発表したり、様々なレベルの活動がみられます。

 

「創作同人」で活動している作家は多く、それのみを扱う漫画イベントもあります。最大のものは東京で年4回開催される「COMITIA」です。ここでは毎回3000~5000の作家が参加して、毎年10000タイトル以上の新しい本が発表されています。

 

「創作同人」と出版社の本

オリジナルが中核なのは「創作同人」も出版社が発行している本も同じです。

 

ただ出版社が発行する本には「厚み」と「発行部数」が必要です。最低でも数百円の値がつく本が数千部売れないことには収益が回収しにくいからです。でも、個人発行の「創作同人」にはこの制限はありません。出版社の販売方式の型にはめこむ前の自由な発想の作品がそのまま販売可能です。

 

極端な話、たった一人の読者に向けたページ数が一桁の本でも発行できます。しかも、そんな本にも読者の人生を変える可能性があります。そして、その読者とは「あなた」かもしれません。ただ、そんな「創作同人」の本の多くがこれまでは特定日時の特定会場で催される「イベント」か「同人誌専門ショップ」に足を運ばないことには入手しづらいものでした。

 

電子書籍にこれから広がる「創作同人」

電子書籍もまた出版社の販売方式の型にはめる必要がない市場です。

 

日本では2012年頃より個人のオリジナル作品も電子書籍ストアで出版社が配信する作品と同列に販売され、一般読者にも気軽に手に入る形になりました。その時点で、すでに「創作同人」で活動している作家が数千人単位います。しかし、特に漫画本の電子書籍化はデータ作成の技術的もしくは経済的なハードルが高く、大多数にとって個人では参入しにくい市場でした。

 

2016年8月に出版社の配信と同品質に漫画を電子書籍化できる簡単なシステムが完成。これで「創作同人」の作家も気軽に参入できるようになりました。現在はスマホやiPadなど電子書籍が読むことができる機材があれば、ほとんどノウハウなしでも漫画電子書籍の配信ができます。

 

まだ「創作同人」の作家の多くはこのことを知りません。

 

この企画は漫画の電子書籍化についての最新情報を「創作同人」の作家さんたちにお伝えし、その結果、今後は全ての電子書籍読者にとって身近となるであろう「創作同人」の魅力をいち早くお伝えるする目的で計画されました。これから始まる「創作同人」と「電子書籍」の新たな動きによろしければご注視ください。